【開催報告】日本の発酵文化を科学し世界へ届ける ― ETH Zürichで第2回醗酵国際イベントを実施

長岡技術科学大学は2026年9月11日(金)、スイス・チューリッヒのETH Zürich(スイス連邦工科大学チューリッヒ校)において、国際イベント “The Power of Fermentation: Japan’s Tradition and Science in Switzerland” を開催しました。本イベントは昨年に続き2回目の開催で、スイス日本商工会議所やスイス日本協会など現地の日本関連団体の協力を得て実施し、多くの関係者にご参加いただきました。
会場では、新潟県産の味噌や日本酒をはじめとする多様な発酵食品を、現地の研究者や生産者、食文化関係者に紹介し、科学・文化・産業を横断する国際交流の場となりました。
味噌・醤油・日本酒・漬物など日本の伝統的な発酵食品は、麹菌や酵母といった微生物の働きに、地域の気候風土と長年培われてきた伝統技術が融合した「地域資源」です。本学では、J-PEAKS事業の共創拠点であるリージョナルGXイノベーション共創センターを中心に、微生物発酵技術を活用した地域資源循環と高付加価値化の研究を進めており、経験や伝承に頼りがちであった発酵のメカニズムや品質を「技学(技術に関する科学)」の視点から科学的に見える化することで、地域産業に新たな価値を付加する「新・日本ブランド」の創出を目指しています。
海外で日本の発酵への関心が高まっています。その一方で、伝統的な製法や品質管理とは異なる商品が「日本」「麹」「味噌」を名乗って流通する状況もみられます。本学は、科学的エビデンスに基づく品質・価値の見える化や、国際的な研究・産業ネットワークを通じた発信により、日本の発酵文化への正しい理解を広げ、持続可能な地域・産業の発展に貢献してまいります。
今回のスイスでの交流は、本学が2026年11月9日から15日にかけて長岡市内各地で開催する「インターナショナル発酵WEEK」につながるものです。同イベントは、発酵を科学・文化・産業・地域の視点から総合的に体験できる1週間として実施予定です。
長岡技術科学大学では、先端科学と地域文化・産業を融合させ、地域資源循環型の社会変革(SX)を牽引していきます。日本の伝統である発酵文化と技術をサイエンスによって正しい姿で世界へと届ける取り組みを通じ、持続可能な未来社会の実現に貢献してまいります。
インターナショナル発酵WEEK HP :https://hakko-week.com/
発信:長岡技術科学大学 研究戦略本部:齋藤、武井、栗林